第1章

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氷川総合病院小児科。 都内では比較的大規模の総合病院に勤務できたことは私の日々を充実したものにする。 まだたった1ヶ月程度でしかないが、優しく頼れる先輩や上司、信頼のおける頼もしい先生と身になることばかり。 病に苦しみながらも必死に明るく生きようとする子供たちにも日々学ばされる、そして...。 「真実愛!帰って来たのね♪」 「おはよう、芳香(ホウカ)♪昨日戻ったの。お土産あるから帰りに渡すね?」 「アメリカ土産か~楽しみにしてる」 「うん、じゃあまた」 病院の廊下ですれ違った同じ看護師。 彼女は看護学校で同級生だった緑川芳香(22歳)、同じ職場に勤務でき、それも配属された科も近くて度々廊下で会うことも。 彼女は循環器科で、学校で優秀だった腕を存分に活躍させている自慢の友でもあった。 彼女の明るくてサバサバした性格は病に落ち込む患者や勉強についていけなくて落ち込む私なんかを何度励ましてくれたか...彼女の明るさに救われた人は少なくないだろう。 なのに見た目もカッコイイ系と女性として憧れるとこも多くて羨ましい。 .
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