第1章

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私なんか肌の色が白いのと人より黒目が大きいくらいしかチャームポイントがないから羨望の眼差しで見てますけどね。 私も彼女みたいに白衣を堂々と着て似合えるくらいまで早く腕を上げたいと思っていた。 『江東さん、今いい?』 「はい!」 先生に呼ばれ元気に振り返った私は今日も子供たちのために頑張って仕事をこなした。 泣いていいのは1日だけ。 命日に泣く以外は笑顔で生きる、それが周りの人にも与えられたら...私の人生の目標だった。 あの人に会うまでは...その目標がいつか当然となる日が来ると思ってたのに。 あの人が私の前に現れたことで、私の涙は自制の効かない生き物になっていった。 あの人に出逢わなければ...あの人を好きにならなければ...。 あの人が私に会った理由を知らなければ...これからの涙は命日だけのものだったかもしれないのに...。 .
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