第七章

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 大好きな人と結婚できたお姉ちゃんは、幸せそうだった。  温かい家庭を作ってほしいなぁ。 ◆  季節は十二月。札幌は雪が降ることが多くなってマフラーが手放せない。  ヒカリと澪は推薦入試に合格し余裕そうだ。ちゃんと自分も対策しておけばよかったと後悔している。  私立大学で高いからお父さんには申し訳ない。  一月の末に一般試験を受けて二月のはじめには合否が出る。悔いの残らないように頑張らなきゃ。  久しぶりに悠斗に会いに行こうと学校を終えてから悠斗の家に向かう。塾までの短い時間だけど会いたくて来てしまった。  悠斗の部屋に入ると真剣な表情で勉強をしていて、私に気がついて手を上げた。 「おう」 「ちょっとだけ顔を見に来たよ」 「久しぶりだよな」  歩いて近づいてきてくれる。  必死で努力をした悠斗は、普通に歩けるようになり、ほとんど違和感がない。階段も上がれるし、自転車にも乗れるらしい。 「免許、そろそろ取りに行きたいと思っているんだ」 「すごいじゃん」
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