題1話 ~ギルドでの出会い……?再会……?~

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

題1話 ~ギルドでの出会い……?再会……?~

俺はギルドとやらの中に入ってみることにした。 扉は厚く重そうな扉だったが、思ったより薄く軽かった。 中に入り周りを見渡してみると、身体のごつい人がお酒を飲んでいたり、いかにも勇者って人が看板のようなものをじっと見つめていた。 俺がこの人は何をしているのだろう?と疑問に思っていると、アナウンスが流れた。 「冒険者ギルドへようこそ!ギルドカードの作成は右のカウンタへ、クエストの受注は正面のクエスト板へ、ご食事は左のバーへ、なにか質問がございましたら右手にあるモニターにお申し付けください」 そんな、ギルドカードとか、クエストとか言われても……ここどこかわかんねぇし、とりあえずさっき言ってたモニターとやらに聞いてみよう。 俺はモニターにタップしてみた。 「はい。なんでしょう?なんでもお申し付けください」 俺はモニターに打ち込むタイプだと思っていたが話しかけるタイプなんだな。 「じゃあ……ここはどこ?」 「ピロン♪……ここは冒険者ギルドです。食事、クエストの受注、ギルドカードの作成ができます」 そういうことじゃないんだよなぁ!この建物じゃないんだよ!俺はもう、薄々気づいてんだよ!ここが、俺が遊んでたMMORPGの世界だってことは! だってよ、ゲーム始めたころもリスポーンは橋の上だったし、このギルドだって見たことあるし、あの文字だって、アナウンスだって!どうなってんだ! 「俺、自分の家に戻りてぇよ!」 俺が絶望を感じ、頭を抱えていると聞いたことのある声が聞こえてきた。 「あれ?チロルじゃねぇか!」 その声は……!? 俺は頭を上げてみる、そこには俺がMMORPGで一緒に冒険をしていたピネだった。 「あ、ピネじゃないか!お前こんなとこで何してるんだよ」 「チロルこそここで何してるんだよ!俺はなんでここにいるのかわかんねぇよ。ここって俺らが冒険してたゲームの世界だろ!どうなってんだよ」 聞いた感じ、ピネも同じ状況だったらしい。ちょっとは安心したが、なんでこんなとこにいるのかはわからないまま。 「俺もわからない、目が覚めたらここにいて……とりあえずギルドに来てみたんだが、よくわからないままで……」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!