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「賢人さん、これ」
「ずっと待つつもりでいたけど。そばにいてくれないかな」
私の指に煌めくリング。見つめていると込み上げてくる嬉しさ。
いつの間にかこんなにも、貴方に惹かれていたなんて。
「そばにいたい。私も」
「茉奈」
顔を寄せて唇が近付く。口付けは甘く私の心をくすぐる。
「茉奈、君が好きなんだ」
もしあの時、賢人が追いかけて来てくれなかったら。二人は出逢えてはいなかった。待っていてくれた貴方が愛しい。
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