プロローグ

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プロローグ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ねぇ!あの子はどこ!?」 「分からない!家の中にはいない!」 「こんな大雨の日に外へ出たのか!?」  「そんなの私にはわからないわよ!」 誰かが言った 奇跡は滅多に起こらないから奇跡なのだと   「雨…止まないなぁ…」 誰かが言った 奇跡は全てが良いものとは限らないと この日は全て運が悪かった 親とのケンカによる家出、悪天候による川の氾濫、そんな川が家の近くにあったこと。 「あっ!帽子が!」 帽子が風に飛ばされて、川の近くに落ちてしまったこと、それを取りに川へ近づいてしまったこと。 少女は足を滑らせた。川へそのまま引きずり込まれるように入ってしまった。 全てはこの『奇跡』が無くては始まらなかった物語。見えない糸に導かれた、運命的な「絆」の物語。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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