第二話 学校

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第二話 学校

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 学校に着き 上履きへと履き替えて佳奈と教室へ向かおうとしたときだった  「センパーーーーイ!!!おはようございます!!!」 「おはよう創太、今日も元気だな」 「おはよう、創太くん。」 このうるさ…元気がいいのが ナカザワ ソウタ(中沢 創太) 一つ下の中2でサッカー部 部内では中3と同等かそれ以上の強さを誇っているらしい 生徒会も受け持っている 成績は普通で天然だ お互いに学年で有名なので 交流する機会も多くよく絡むようになった まぁ大体創太のペースにのせられて遊びに行くのだが 「まっ…待って…創太くん…」 「あっ、鈴、ごめん!今行く!」 (クサカワ スズ)草川 鈴 中2  三つ編みめがねといういかにも頭が良さそうな風貌で 見た目通り中2で一番頭が良い 創太と同じく生徒会を受け持っている 創太がよく絡んでいるので 自然と俺たちも仲良くなった 親がIT企業のお偉いさんらしく コンピューターに強いらしい それを活かして 学校ではコンピューター部に入っている  どうやら二人は段ボールに詰まった生徒会の資料を運ぶらしいので 俺と佳奈は手伝うことにした 「重っ!おまえら朝からよく頑張ってるよ…」 「ほんとだ!すごい重たいね~」 「あ、ありがとうございます!す、すみません先輩…」 鈴が申し訳なさそうに言うが これくらい何でもない、と口に出す余裕はなかった 荷物を運び終わって 一息ついているときというかなり嫌なタイミングで朝のHR開始のチャイムが鳴った 「ヤバいヤバい!先輩たち遅刻しちゃいますよ!」 「落ち着け創太(ゼェ…)まだ間に合う(ゼェ…)何より生徒会という理由があるしな」 心の中で言い訳しつつ 四人で教室に向かったが 部活を引退したせいか 体力の消耗はかなりのものだった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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