それが本当の幸せであることを僕はまだ知らない

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「かりん。聞いて!いい知らせがあるの」 「え!なになに?」 嬉しそうに俺に身を寄せてかりんちゃんは聞いてくる。 「なんだと思う?」 「うーん…ライブでも当たったの?」 「もっとすごいこと。」 「な、なに?」 「実は、彼女ができたんだ。」 俺が言った瞬間かりんは一瞬黙り込んだ。 だけどそのあとはいつものように笑ってくれた。 「おめでとう。よかったね。」 「うん!ありがとう。かりんがいつも応援してくれてたおかげだよ。」 「たけるくん。幸せになってね。」 いつものように笑って、嬉しそうにかりんは言ってくれた。 今まで生きていて今が1番幸せである。
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