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 夜明け近く、処置室のドアがスライドして、中から看護婦が出てきた。 「名上さん」  と声をかけて、ふふと笑った。  彼女の視線の先で、初老の男と少女が肩を寄せあって眠っていた。  二人の手はつながれている。
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