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プロローグ2 すべてのはじまり
―2030年、臨海中央公園―
僕の名前は星空一輝、小学二年生だよ。僕が今一番ハマってることは……秘密基地作り!ゲームも楽しいけど、ガミガミうるさい大人たちの目を盗んで好き勝手やりたいなぁって思ったから、どこかに思いきって秘密基地を作ろうと思ったんだ!
だけど、まだ僕はちっちゃいからあまり長く遊べないから場所を探すだけでも苦労してるんだ。
「なぁ…一輝、なんでわざわざ中央公園になんて来たんだよ。オレらの家からは東公園の方が近いだろ?」
「ふふん…分かってないなぁ裕斗くん。家から近いところに秘密基地なんて作ったら、あっという間に親にバレちゃうでしょ?だったらさ、学校の近くの公園の奥山に作った方がよくないかなって。」
「なるほど…やっぱ一輝って頭いいな!学校から近いってつまりは……」
「そう、学校帰りに行くことだってできちゃうんだよ!」
一輝は両手を一杯に広げて自慢げに言った。紺色の瞳は彼の自信に合わせるかのように光り輝いていた。
「じゃあ、ゲームを秘密基地に持ってきとけば毎日好きなだけやれるってことじゃん!あははは、やったぜー!」
「それじゃあ、さっそく…本日の基地をたてる場所探しに……しゅっぱぁぁつ!」
「おーーー!」
今日こそ絶対にいいところを見つけてやる!そして、お父さんが作ったっていう基地よりすごいのを作るんだ!僕たちみんなの力を合わせて!
―奥山に入って歩くこと数十分後―
一輝と裕斗は森の中で基地をたてるにはちょうど良さげな平地を見つけた。
「周りは木だらけ…人目にもつきにくい!完璧だよ…こここそ…僕が探してたところだよ裕斗くん!」
「確かに…本当に秘密基地作ったら簡単には見つからなさそうじゃねぇか!」
二人はあまりにも完璧すぎる場所を見つけたためなのか、互いに声が裏返ってるのも気付かずにハイタッチしたり、辺りをゴロゴロ転がり回ったりして喜んだ。
「さてと……一ヶ月くらいかかっちゃったけど、早速次の段階に行こう!」
「おうよ!」
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