プロローグ2 すべてのはじまり

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―翌日、臨海小学校2-2教室― 「みなさん、おはようございます。今日はみなさんに新しいお友だちを紹介します。さあ、入ってきて。」 僕のクラスに転入生が来た。臨海市どころか下手したらどこ行っても絶対見かけない金髪の女の子だった。 「ああ……えっと……り、リリス…クォード……です。これからよろしくお願いします。」 リリス…外国人みたいな名前だな。後で確かめてみよう! 「みなさん、リリスちゃんと仲良くするように。それじゃあ今日も一日頑張りましょう!」 やだなぁ……なんで学校ってこんなつまらないんだろ。授業は子守唄よりひどい子守唄で眠くなっちゃうし、運動の時はとても僕らには無理があるようなことをすることがあるし…僕は早く帰って秘密基地を作りたいのに! リリスちゃんは僕の隣の席だった。一年生が終わったあと、裕斗と一緒にイタズラ装置を仕掛けるためにこっそり侵入した時に新しい二年生の教室を見たときから「なんで僕の隣の席だけ名前シールが貼ってないんだろう」って思ってたけど、その謎が解けたよ。 ―休み時間― 「はぁぁ…二時間の授業終わったぁ……あれ、リリスちゃん、キョロキョロしてどうしたの?もしかしてどこか行きたいところがあるの?」 「はひゃっ!?……あ、あぁ、え~と……その…本がいっぱいあるところに案内してほしいなって…思ってたんですぅ。」 リリスちゃん、緊張してるからかな…ものすごく声が小さいな。でも、図書室に行きたいってことなら僕の出番だ! 「裕斗くん、ごめん…ドッジボール誘ってくれたのはうれしいけど、昼休みをまた誘い直してくれないかな?やらなきゃいけないことができたから!」 僕はドッジボールが大好きで、ほぼ毎日遊んでいたけど、今はリリスちゃんのことを優先したいからしっかりと断った。 「それじゃ、リリスちゃん…図書室に案内してあげるよ…僕がね!」 「は、はい……ありがとう、ございます。」 「いいっていいって!僕のいい癖でもあって、悪い癖でもあるからさ。」
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