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白い世界をカラン、カランと鐘の音が通った
辺りには淡い光の玉が埋め尽くしていく
でもすぐにそれは消えて無くなってしまう
「何もないけど、にぎやか」
響き渡る鐘の音の主である少年が、しずかに口を開いた
茶色の目、茶色の髪、フリルのついた白と紫のポンチョを着ている
手には身の丈よりも長い杖を持っていて、その先には歩くたびに鳴る銀の鐘がついていた
人と変わりないように見える少年
ただ一つ、人と違うところは頭から生えた二つの曲がった角の存在
少年の名前はムゥ
夢の世界の住人だった
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