自分を傷付ける、心理。

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自分を傷付ける、心理。

 自分を傷付ける。  いわゆる『自傷行為』と呼ばれる行動をする心理について、書いてみます。 「キタキタ。メンヘラにつきものの話だよね〜」  こう感じたあなたは、現役のメンヘラか元メンヘラ、あるいは身近にメンヘラがいるのでしょう。  【自傷行為】とは 『意図的に自らの身体を傷つけたり、毒物を摂取する事であり、致死性が低い点で自殺とは異なる。リストカット、ライターやタバコで肌を焼く、髪の毛を抜く、怪我をするまで壁を殴るなどの行為がある。(Wikipediaより抜粋)』  では、なぜそのような行為に走るのでしょう。  端的に言ってしまうと 『気を引きたいから』  ですね。 「そんなことないもん!」  と、光の速さで反論したくなったあなたは、現役のメンヘラである可能性が高いです。 「そうそう。気を引きたくてやったんだよね〜」  と、同意するあなたは元メンヘラか、メンヘラが身近にいる(いた)方でしょう。  かくいう私も、過去に自傷行為に及んだ経験があります。  周囲から「なぜそんなことをするの?」と訊かれた時「死のうと思って」とか「安心するから」という主張をしていました。  ちなみに心から「人生を終わらせたい」と思ったことが一度だけありましたが、その時は誰にも気付かれないよう、確実な方法を考えて実行しました。  しかし、三途の川を渡りかけたところで奇跡が奇跡を呼びまして、危惧されていた後遺症も残らず、こうして元気に生きております。本当にありがたいことです。  …まあ、私の話は置いときまして。  気を引きたいとか、周囲にいる人々を試そうとか、そういった気持ちが全くない状態で自傷行為に及ぶ人は、非常に稀だと考えています。  私の経験則からですが、そういう人は、自ら人生を終わらせています。 「なーんだ、じゃあやっぱり自傷行為をする人は、ただのかまってちゃんじゃん!」  ハイ、そうなりますね。  しかし元メンヘラの立場として申し上げますと、当人は決して面白がってるわけではないのですよ。  当然ですが、リストカットも根性焼きも大量服薬も、それなりの苦痛を伴います。  その苦痛を負ってまで、彼らは伝えたいのです。  「淋しい、苦しい、分かって欲しい、助けて欲しい、見放さないで欲しい」と。 「ならちゃんと言葉にすればいいじゃーん?」  そうですね、その気持ちもよく分かるのですが、それができる人ならとっくにそういしてます。  甘えかもしれません。身勝手かもしれません。はた迷惑かもしれません。  自傷行為を肯定しているわけでもありませんし、そんなことは今すぐやめて欲しいです。  ただ、彼らはそういう気持ちで自らを傷付ける選択をしているのだということだけ、お伝えしたくて書かせていただきました。 「じゃあ、どうしたらやめさせられるの〜?」  それについては長くなりますので、また改めて記したいと思います。
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