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逆転
「小説、初投稿です。スター投下、よろしくお願いいたします(*´︶`*)…と。うん、こんなものかな?」
宣伝文句を添えて、コミュニティや、BBS(電子掲示板)、SNSなどに、処女作の広告を垂れ流す。
あっという間に書き上げたSSは、コンテストのお題に合わせたコメディ小説だった。タグ付けをし、コンテスト画面に移動して、早速、応募する。
簡単なものだ。
この手軽さが、ネット小説の強みなのだろう。その気になれば、誰でも俄小説家になれる。上手くお目に止まれば、プロデビューだって夢じゃない。
俺は、自分が売れっ子小説家になった姿を夢想した。
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