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「き、君はゲイなのか……?」
「ノーマルですよ。元はね。でも前、男向けの風俗に勤めてたから、もう慣れたって言うか、目が肥えたって言うか」
「……男向けの風俗?」
半信半疑の課長に具体的に言ってやる。
「さっきの店の近くのアンダーパラダイスっていうところ。行ってみればいいですよ? 男の客なら大歓迎だから」
最後のボタンを外したところで、アンダーシャツを片手で一気に脇までたくし上げる。見た目は細いのに意外にも厚みのある上半身が現れ、へぇと思いながら、雨宮は手始めに胸の小さな粒を指で転がした。
「なっ……」
そんなところをいじられるとは思わなかったのか、慌てたように黒田が身を起こそうとする。それをシーツに沈めながら胸の尖りに舌を這わせると、黒田の体がぞわりと鳥肌を立てた。
インポということだが不感症ではないらしい。むしろ何も感じないよりは素質がある反応だ。
「そっ、そんなところ感じないっ」
「そうですか?」
悪戯するように舌先でつついて輪郭を舐め回し、もう片方は指でつまんでもてあそぶ。最初は慎ましかったそこは、だんだん膨らんでぷっくりと熟れてきた。
「……やめろ、こそばゆいだけだ……っ」
そう言いながら、目はぎゅっとつぶっているし声は震えているのだからたまらない。
「何? もっとしてほしいって?」
「違……ッ」
熟した果実を甘噛みすると、黒田は釣り上げられた魚みたいにびくびくと痙攣した。黒田の反応が一々新鮮で面白くて、雨宮もノッてきた。
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