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両手を後ろでくくられ、靴で股間をもてあそばれながらひざまずいて男をしゃぶる姿は、さぞかし黒田の恥辱を煽ったらしく、一段と股間の硬さが増した。
「ここ、もうガチガチですね。いやらしいなぁ、課長。本当に嫌がってるんですか?」
「んん……」
何か言いたいようだが、くわえているのでしゃべれるはずがない。
「そもそもさ、面談なんて仕事中でもできるのに、なんで終業後なんです? ほんとは俺に何かされるの期待してたんでしょ。課長、マゾだから」
「ん……んう……ッ」
この後に及んでまだ違うと言いたげに黒田は雨宮を見上げる。その今にも崩れそうな危うい表情だけで、雨宮は達きそうになった。
与えられる刺激は稚拙そのものなのだが、相手が黒田だと思うと昂ぶってしまい、あまり保ちそうにない。かと言ってあっけなく達ったらなんだか負けた気分になるので、ここは一つ趣向を凝らすことにした。雨宮は靴の先で器用に黒田を煽り、黒田はその愛撫で時々口が止まりそうになりながらも必死で雨宮に奉仕する。どっちが先に達くかみたいな競争になってきた時、ドゥンと小さく音がした。
一階のボタンが点灯し、エレベータが下に降り始めた。
「……ッ!」
とっさに口を離そうとする黒田を、だが雨宮は許さず、黒田の頭を両手で押さえつけた。
「んんッ……んーッ!」
「まだ終わってないですよ。一階まであと十秒ぐらい?」
それで雨宮の本気を悟り、黒田は逃げるどころか雨宮の昂ぶりにむしゃぶりついた。
舌を茎に絡め、懸命に唇で吸い上げる。黒田課長ともあろう人が、どうすれば男が感じるかを必死で考え、実践しているのだ。
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