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私の妻はとても優しい。
いつも私の家を綺麗で快適にしていてくれるし、私が動かなくても何も言わない。
それどころかいつも私をニコニコと見つめてくれる。
彼女は少し変わっているがそれがまた可愛いらしい。
彼女にプロポーズしたことも愛してると愛の言葉を囁いたこともない。
だがこんなにも長く一緒に暮らしているのだからそんな言葉はなくとも私と彼女は夫婦だ。
仕事はしていないのかって?
いいや。私にも立派な仕事がある。
それは食べることだ。
食べることも大事な仕事だろう?
彼女はいつも私に美味しい食事をだしてくれ
る。
時々食事の量が多くて苦しい時もあるが彼女は私の食べている姿を見るととても嬉しそうな顔をするからなんてことない。
その彼女の顔を見るのが私の生きがいなのだ。
あっ、食事の時間だ。
ほらこれが私の自慢の妻だ。
「あー、ホント買って良かった。ここ田舎だからさぁ。変な虫結構来るんだよね。捨てるところに困るから食虫植物に食べて貰えば楽だわ〜。」
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