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「ーーただいまぁ」
「あら、お帰りなさい」
愛美は服を脱ぎながら母に声をかけた。
「今日さ、一応お祓い的なやつ行ってきたよ。何でも合わせて六万くらいはかかったけど、それしたから気分的にはけっこう安心かな」
「一人で珍しいわね」
「えっ?
一人じゃさすがにそこまでのことはできないよ。ほら、圭子と一緒に」
「圭子?
職場の人?」
「違うよ。ほら中学からの友達の」
「えっ?誰?
私が知ってる人?」
「うん。ほら・・あれ・・?」
愛美は急に考えるように黙ると、辺りを見渡したあと口を開いた。
「圭子って・・誰だっけ?」
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