俺は先生だ!

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「紺先生、デスクの上に手紙が届いてましたよ!」 そう、俺の名前は紺堂(こんどう)。 皆からはコン先生と呼ばれている。 教務室に入るなり、事務の女性がニヤりと笑い、教えてくれた。 「あ、すみません。ありがとうございます!」 机の上には可愛らしい花柄の封筒があった。 裏面を見るが差出人の名前はない。 しかし俺はこれが誰からの手紙かを知っている。 今までにも何度か同じようなモノをもらっていたからだ。 だからこそ、見た瞬間に鼓動が早鐘を鳴らし出した。 ドキドキしながら封を開けると一言だけ書かれていた。 『コン先生をトリコにする魔法を覚えました! ハク』 俺は固まった。 ん?? トリコって、虜?? ま、まさか! あいつはいつから俺の心を縛りたいと思っていたのだ? 突然のことに思わずにやけそうになる。 俺はその怪しい顔が周囲にバレないように、何食わぬ顔で封筒にしまうと急いで教務室を出た。 そしてあいつがいつもいる実験室へと向かった。 これからどんなことが起きるのだ? あいつは俺に何をアピールしようとしてるのだ? そう、淡い期待を抱きながら・・・
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