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それから桜花と守桜は、毎日突然現れて、しつこく付きまとった。
登校時に自宅のマンションの下で待ち伏せしていたり、放課後一緒に帰ろうとしたり、けれど、それはまだ序の口だ。生徒に混じって平気で学校の廊下を歩くわ、秋桜の授業を勝手に参観するわ、授業移動の時は当然のように後ろをついてくるわで、秋桜は二人が現れる度に普段使わない神経を酷使した。怒ったり、直談判したり、無視したり、逃げたり、周囲の人間にばれないよう細心の注意を払いながら抵抗を繰り返した。
普段の自分はこんな、ころころと表情を変えたりしない。彼らが現れた時は本当に調子が狂う。私の日常を返してほしい。
そうこうしているうちに時は流れ、二人がやってきてから早くも一ヶ月が経とうとしていた。
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