卒哭

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卒哭

100日前 冷たくなったあなたに 私は もうすぐ笑って あなたを思い出と呼ぶ と言った そして今 ぎこちなくも あの日の強がりは 強さとして立ち上がり 取り戻した時間のなかで 歩き出そうとしている 卒哭(そっこく) あなたの100か日 嘆きの日々に別れを告げる日 この世においては 永久(とわ)に別れたあなたのことを 今日別れ行く100日間と (はかり)にかけて 別れというものの良し()しを 定まらない目盛りから 読み取ろうとしている この目は未だ見極めないが 天秤の上 あなたの反対にある皿に 幾千万の花を積み 果実を 甘味を あなたの好きなものを山と積み あたたかな記憶を織っては 重ね 重ねて あなたを跳ね上げるほどにしよう あなたが高みへのぼれるように あなたの自由を祝福しよう ままならない体と心を 着替え はるか故郷(ふるさと) 懐かしいひとの腕のなか たまには この私の隣でも どこででも安らいで 望むならば またこの世に生まれ出る そんな 自由を
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