1999年7月31日

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『ノストラダムスの大予言』 昭和が終わり平成も終わって元号は令和。 でも当時生まれてなかった世代でも聞いた事くらいはあるんじゃないか? 事の発端は1973年に発表された書籍。 続編も全てがベストセラーになり、次の年には同名の映画も公開されたんだ。 1999年7月、人類は滅亡する。 空から恐怖の大王が下りてくる。 過去にも数々の予言を的中させていると言うノストラダムス。 加えてこの分かり易いキャッチフレーズよ。 超常現象とかを専門に扱う某有名雑誌だけでなく、普通の週刊誌とかにも大きく取り上げられてた。 テレビでもしょっちゅう特番が組まれてたりな。各界の識者を呼んでそれらしい議論をさせたり。 まだ携帯もネットもない時代だ。 主な情報元はテレビとラジオと雑誌と新聞。 こいつらがタッグを組んでノストラダムスを有名人にした。 たまにはクラスでも話題になったりした。 子供の頃から、どうせ1999年になったらみんな死ぬんだから。そんな言葉も良く聞いた。 まあ俺の周りには真剣に信じてた奴はいなかったと思うけど、世の中には車のタイヤを山ほど買って空気を溜めておいたりとか。 『大予言後も生き残る為の幸運を招くグッズ』みたいな物をせっせと買い集めた奇特な人もいたらしい。 ちなみに俺は。 全然信じていなかった。へえ、そんで?って感じ。
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