眠たい男

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先「これで注意されるのは何回目だ?天都。」 天「…9回目?」 先「残念。10回目だ。」 蒼は今、職員室に呼び出されていた。 蒼の目の前には、腕を組んで蒼を見ている先生がいた。 先「全く。」 天「…すいません。」 先生は溜め息をついた。 先「…ちゃんと薬飲んでるのか?」 天「はい。」 蒼は睡眠障害を患っている。 そのため、授業中に寝てしまうことがよくある。 薬を飲んではいるが、それでもすぐに良くなるわけではない。 学校の中でこの事を知っているのは、駿介と椿、そして先生と保険の先生だけである。 先「話は以上だ。ちゃんと宿題やってくんだぞ。」 天「はい。失礼します。」 蒼は職員室を出た。 天「ハァ…。」 蒼は大きな溜め息をついた。 ピロリン。 天「LINEか。誰だろ。」 蒼はLINEを開いた。 『もう学校終わりましたか?』   天『もうすぐ終わるよ。』 『今日お家に来れますか?』 天都は無意識に微笑んでいた。 天『大丈夫。』 蒼はLINEに返信を送ると、急ぎ足で教室へ戻った。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              
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