修繕を繰り返すゴーレム

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━━━━ リベラ「よし、出来た出来た!さてさてさて次は僕の知識を君に授ける番だ!ありがたく思え!光栄に思え!」 n「…博士、なぜ座学法式なのですか?これでは博士の体力が無駄に消耗され、学習効率も非効率です」 リベラ「nよ、今まで君には辞書や参考書のみを手渡し学習させたね?」 n「はい」 リベラ「じゃあその学んできたものに意味を見出だした事はあるかい?」 n「…意味…ですか?」 リベラ「1に1を足したら2になるのは分かる?」 n「馬鹿にしてますか?」 リベラ「じゃあ、どうして2になるんだと思う?」 n「そのような結果が出ているからです」 リベラ「そこなんだよ!n、君が今まで学習してきた事は『本がそう言ってるからそのようにした』というだけなんだよ!そんなんでは僕の知識を理解出来ない!必ずどこかで歯車が噛み合わなくなる」 n「では、何故私に参考書等の内容を学習させたのですか?」 リベラ「根底は一緒だからさ、そこから有象無象共が整えた何の発見もない洞穴を通っていくか、発見があるかも知れない未開拓の洞穴を進んでいくか…それだけの事」 n「…でしたら博士が執筆した書籍を学習すれば良いのでは?」 リベラ「僕が編み出した1すら分からない状態で次に進めるものか」 n「それは…」 リベラ「故に僕は君にとって非効率な行動をあえて採る!君の脳にこびりついた無駄な固定観念を僕が削ぎ落とし学習…いや、修繕するのだ!!」 n「…修繕?」 リベラ「あぁ、修繕だとも!分かったんなら早速知識を授けよう!!」
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