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n「すみません、仰ってる意味がよく分かりません」
ディム「だからー、嬢ちゃんはコイツの元カノに似せたんだよ。だからコイツはお前さんを引き取りお前さんに錬金術を教えた…そんなトコだろ?」
リベラ「…僕を…利用したのか…」
ディム「あぁ、狂うのは想定済みだったが、まさかここまでの天才になれるとは思わなかったな」
n「つまり、博士が服用した薬は貴方が作ったものと…」
ディム「正解、狂い始めた人間は倫理も人道もない、だから罪悪感も感じず良心も痛まず思うがままに実験が出来る…お前も狂う前から言ってたよな?保守的だから有象無象共は発展しないんだって…」
リベラ「っ!」
n「では、何故狂った中でも私に錬金術を教えると思ったのですか?」
ディム「使えば使うほど効果が薄れて狂わなくなるからさ、耐性がつくって言えば分かるか?薄れりゃ薄れる程コイツはお前さんとイリアを重ねるだろうからな」
n「なるほど…そこまで予測しているとは…高い知性をお持ちですね」
ディム「だろ?アッハハハハ」
リベラ「…関心しないで…」
n「しかし、ここまで予測出来るなんて……いえ、待ってください、イリアさんと私が似ているからと言って博士が私に錬金術を教えるとは思えません。博士、どうしてですか?」
リベラ「…ソイツから聞いて、あとn、包帯巻きすぎ」
n「はっ…失礼しました、大臣さん、どうしてですか?」
ディム「ん?お嬢ちゃん気付かなかった?ソイツ、お嬢ちゃんの前じゃ錬金術してないのよ、もしくは失敗してる」
n「…そういえばそうですね…」
ディム「2週間分のエネルギーの作成くらいなら、知識を持ってる奴なら誰でも出来る…なのにソイツは出来なかった、効果が薄れてくのと同時に技術も失ったからだ」
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