尚斗と誕生日とプレゼント

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尚斗と誕生日とプレゼント

 誕生日が嫌いだった。 『かみさま、どうかうばわないでください』 『ぼくからあのヒトをとりあげないで』 『いいこにするから』 『いうこときくから』 『だからどうか──どうかおねがいします』  捧げた祈りが最期まで聞き届けられることはなかった。  俺は──〝誕生日が嫌いになった〟
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