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俺の装備などは何も変わっておらず、黒く全身に密着する硬い鎧に動きやすいように見せるかのような水色に光るラインがいくつも入っている。左右の腰にはサブマシンガンであるProgram-99が銃口を下向きにしてマグネットで付いている。右の太ももにはこれまたマグネットで付いているハンドガンがあった。
緑が生い茂る森の中、明るい日差しが差し込む先に床に寝転んでいる金髪の女性が居た。
怪しく思って除くように見てみると、腹部にクマの爪で斬られた様な傷があった。血はエフェクトとは違った鉄臭さと赤黒さを見せ、ここがゲームでないように思わせられた。
「大丈夫か?」
返事が無く、顔色はさっきよりも青ざめていた。
全身に密着するような硬い鎧の左太ももに刺してあるハンドガンの形をして赤と白がバランスの良い色合いを出している針無しの注射器を傷口で起動し、傷を癒した。
空中に画面が浮かび、注射器の次に使用できる時間までがカウントダウンされていく。次に使用できるのは5分後だ。
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