神様のギフト

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 プライベートな相談室に外部の清掃車なんてあるわけがない。  突然壁をぶち破って入ってきた。  なんという派手な登場か。  「すみません。清掃車が暴走して!」  清掃員の青年は二十代くらい。緑の制服姿で細見長身、小悪魔的な容姿だったが、企てがあったわけではないらしく慌てふためいていた。  人の歩行と同じ速度しか出せない清掃車が、どうぶつかったら壁が粉砕するのか、謎でしかないが、被害者が出ている今はもはやツッコんでいる場合ではない。  青年と和奏が協力して浩司を救出する。  浩司が何とか身体を起こしたので、青年は被害者の彼の前に片膝をついて謝った。  「ごめんなさい。僕ぶきっちょで」  「%&=? 狂経▼凶教◇🎵強叫!!」  浩司は何言ってんだかわからないくらいのキレよう。声優かDJが、イロハニホヘトを早口でまくし立てたのを、デジタル処理したみたいに聞こえるセリフを吐いて、キーキー毒づいている。  「すみません、すみません」  青年がペコペコ頭を下げる  「喝%#狂驚(喪)◎狂叫強!!」  浩司は怒ってるだけで弱っちい人に見えた。轢かれてもすごい元気。  「すみません、すみません、あっ」  青年のしょっていた清掃タンクのホースの留め金が外れ、発射口が凶器のようにうねった後、浩司の顎にぶち当たった。  浩司がさらにキレる。  「怪⑰階■叫☆強!!」  「すみません、すみません、あっ」  二本目のホースの留め金も外れた。  ダイヤリボンに救急隊が駆け付ける。  「菌(金)☆禁筋緊■🈲%&@奴怒度!!」  浩司は満身創痍のまま、大絶叫で青年を糾弾し続け、捕獲されてブチ切れている野生のおサルのようにタンカで運ばれていった。  ものすごい元気だった。
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