12月24日

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12月24日

そういえば。私をたすけてくれたのは、たしか、去年の12月24日だった。クリスマスイブだ。ハルタはないている私に向かってそっと言った。「俺が守ってやろうか?」 決定打だった。このひとは、どうしていまになって、このようなことを言うのだろう。 どうして、たすけようとしてくれるのだろう。 あたしは縋った。そのことばに。そのやさしそうにみえる毛皮に。 「守って、」あたしは、たしかに、たったひとこと、そうつぶやいたんだ。 きっとそこから運命は始まったんだね、 あたしたちの、運命は。
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