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「よしゃ、これで終わりだな。」
「うん。」
最後の1人を水の縄で拘束する。
「くそ!離せごらぁっ!」
「うっせーよ。」
暴れる男の髪をライト隊長が鷲掴みする。
「ライト隊長、」
咎めるように言うと、ライト隊長はパッと手を離した。
「はい。」
隊長?
誰かがそう言うのが聞こえた。
「こいつらは我々が誰かもわからず襲ってきたようですね。」
エリアスは呆れたようにため息をついた。
「じゃ、傭兵?」
「傭兵というか、族に近いかと。まぁ本人たちに聞くのが早い。な?」
さっき髪を掴んだ男にライト隊長はにかりと笑った。
「そっちが先に名乗るのが礼儀ってモンだろ!」
「あ?てめぇらが襲ってきたくせに礼儀もクソもあるかよ。」
ライト隊長が男の襟首を掴む。
「ライト隊長。」
「はい。」
ライト隊長は再び男から手を放すと、大きく息を吸い込んで言った。
「俺はライト・マクレーンだ!!」
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