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「お待たせ。」
そうエリアスの声が聞こえたかと思うとドサドサッと目の前に男達が転がった。
捕まえてきたであろう3人の男だ。
男達はそれぞれの服などで両手を後ろにくくられている。
「ありがとう、エリアス。」
「あの、、、」
クリストフェルさんが口を開いた。
「私は先ほど言ったように質問にも答えますし、罰も受けます。が、その前に大変恐縮なのですが、そちらの身分を私に教えて頂けませんか?」
なんか、この人、ほんとに山賊ぽくないなぁ、、、なんて言うか、全部自分1人で責任を負おうとしてるし、根本的に族ぽくない。
「どういたしましょうか?」
ライト隊長が聞いてくる。
「ま、いんじゃないかな。のちのち身分は明かすつもりだったし。」
きっとスヴェンさんがここにいたら全力で止めるんだろけど、生憎彼は今度こそ本当にお留守番だ。
「わかりました。では俺から改めて、、、俺は女王陛下直属の臣下であり第2兵隊隊長でもあるライト・マクレーンだ!そしてこっちが」
「私は第1兵隊隊長のエリアス・ヴェーラー。同じく女王陛下直属の臣下だ。」
ヴェーラー?
あの大貴族の?
捕まっている男たちが騒ぎだす。
「そして、こちらが女王陛下、ヒイラギ マコト様であらせられる!」
ライト隊長がそう言うとシンと広場が静まり返る。
みんなウソだろ??って感じの顔だ。
ですよね~、、、
「・・・わかったらてめぇら全員今すぐ膝をつけ!」
ライト隊長が一段と大きな声で言った。
クリストフェルが膝をつくのをみて、他の男たちは次々と膝をつく。
「所詮私もこうやって権力ふりかざして強制させている所をみると、賊と何もかわらないような気がするんだよね~」
「マコト、これでも甘い方ですよ。」
エリアスがつぶやいた。
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