6人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
「甘い方、ね。」
まぁ国王を襲ったわけだし、斬り殺してもおかしくないわけだ。
だから確かに甘い、ということになるのだろう。
「ありがと、ライト隊長。」
「はい、陛下。」
ライト隊長は1歩後ろへと下がる。
「顔を上げてクリストフェルさん。」
しかし、クリストフェルさんは顔をあげずに言った。
「女王陛下、罪はすべて私が被ります!!!」
「ええっとー?」
まぁそうなるか、、、でもやっぱりこの人自分だけを犠牲になろうとしている。
そして、他の部下の男達はだんまりか、、、
「クリストフェルさん、罰を与えるかはあなたたちが今から私たちと話をしてくれるかどうかにかかっています。」
「話、ですか?」
「そうです。もし、応じてくれないのであれば、、、まぁ、みんなを巻き込むことになりますが。」
そう言葉を濁しても効果はバツグンで、男達の顔が強ばるのがわかった。
「あ、逃げてもすぐ捕まえるので逃げないで下さいね~!」
とにかく、ちゃんと話がしたいし、ここにいる男達を1人も逃がしたくはないので、多少の脅しを今は勘弁して欲しい。
あーあ、こんなキャラじゃないのになぁ。
女王陛下の株は駄々下がりだ。
最初のコメントを投稿しよう!