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「まず、私たちを襲ったわけからお聞きしていいですか?」
「はい。私たちはご存知のようにお金のためなら、生きるためなら手段をほぼ問いません。そんな中、高報酬、しかも前払いで見知らぬ男にあなたたちを襲うように依頼されたのです。男はあなたたちのことを貧乏人から金を巻き上げる悪い貴族だと言っていました。そして私たちもそれを疑わず奇襲をかけたということです。」
「タイミングも言っていた?」
「はい。」
だよね。ナイトが出て行ったタイミングだったし、、、あれ?じゃあナイトも出ていくように仕組まれていたってことだよね。と、なればナイトは何をしていたんだ??
・・・。
ま、それは後でいいか。
「男たちは我々をどう処分しろと?」
黙っている私の代わりに後ろに立っているナイトが質問する。
「それが、襲えとしか言われず、その後は自由にしろ、って言われたんです。」
なるほど。
だから追いかけて金品を盗んでやろう、と思ったわけだ。
「普段はどうやって暮らしているんですか?」
「ええっと、山々をめぐってそのへんの馬車を襲ってました。」
普通に言っちゃうんかーい!
「チッ」
ニコがまた舌打ちをした。
でも口出しはしないようだ。
「と、いうのは以前の話で、最近は貴族の馬車に挨拶がてらすこし金品を頂いています。」
ん?
同じことでは?
「陛下、私は聞いたことがあります。最近交渉を持ち込んでくる変な族が山にいる、と。」
エリアスが言った。
うん、確かに変だ。
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