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一年半前、母は闘病の末に空へと旅立ってしまった。
こちらが夢で、さっきまでが現実だった気さえする程にリアルだった母との会話。きっと母は、悩んでいる私を見かねて遠い空から来てくれたに違いない。そして、アッサリと問題を解決してくれた。
あんなに悩んでいたのが嘘のように、頭の中はスッキリとしていた。胸の中は母と会えて嬉しいような、帰ってしまって寂しいような複雑な気持ちが渦巻いている。
――でも良かった、母が元気そうで。
そう考えてから、やっぱり亡くなった人に“元気”って考えている自分がおかしくて、笑ってしまう。
それでもやはり、もう一度母が来てくれたら同じ質問をしてしまうだろう。「元気にしてる?」って。
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