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「ビストロ・マツヤマか。良いね。あそこのお料理はどれも美味しいものね」
母も、少し懐かしそうな表情になりながら、目を細めていた。
「うん。お店で食べてもいいけど、家の方が優人さんもお酒を飲めるし、子どもたち連れてお店で気を遣うより良いかと思って」
「そうね、それは良いね」
「お父さんもマツヤマの料理好きだし、ちょうどいいと思ってね。そしたら、そのお料理をお父さんが買うって、それを誕生日プレゼントにする、って言ってくれて…」
「あぁ、なる程。マツヤマなら、お父さん、顔が利くしね。良いね」
「う…ん、そこまでは良かったんだけどね」
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