五.贖罪の行方

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五.贖罪の行方

一  ――ルカニアとアープの国境封鎖が解かれた――  聖騎士ユディートが俺にもたらした、ごく短い情報。  だが、俺にとっては途轍もなく重大な意味を持つ。  女屍霊術師(ネクロロジスト)パペッタに奪われた、俺の本当の体を取り戻すこと。  それが、俺の所期の目的だったのだ。  そのためにパペッタが課した条件が、俺の『贖罪』だった。  そしてそのパペッタは、アープの王都アリオストポリの『久遠庵(カーサ・アンフィニ)』で俺の到着を待っているはずなのだ。  ……そうだ。  俺は行かなくてはならない。  パペッタが待ち構えているアリオストポリの久遠庵へ。  俺の目的を果たすため、それに俺のルディアでの所業が本当に贖罪たりえたのか、問うために。
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