211人が本棚に入れています
本棚に追加
自分が自分でなくなるのが怖いくらい直矢から受ける愛撫は蕩けるように甘くて。聞こえているかもしれない、そう思えば思うほど、気持ちが昂り、直矢を無意識に求める自分がいた。父親の体を起こしバスタブに座らせると、下生えの中で萎えて縮こまってる陰茎を、ぱくんと口に含む直矢。
「だめ、汚ないよ・・・」
腰を後ろに引こうとしたけど、息子の腕にがっしりと固定されていて、身動きが出来ない。
「やぁ」
先端部分を口で含み、唇でしごくように、上下に直矢の口唇が動く度腰がピクピクと戦慄く。な、なに!?いつもと違う息子に戸惑い、自分の体なのに、言うことを聞いてくれない体に戸惑い。なんか、変だよ。どんどん体の熱が高ぶり、陰茎にかかる彼の息も火傷しそうなくらい熱くて。だめ、だめと頭を振って、彼の肩を押そうとしたけど。
「あぁっ・・・ん」
直矢の口腔内であっという間に硬くなり、屹立したカリ首を甘く噛まれ、その瞬間、物凄い快感が、爪先から頭のてっぺんを駆け抜けていった。
「ご、ごめんなさい、な、直矢、そ、その・・・」
見上げると直矢の口の端から、白い残滓が、一筋零れ落ちていた。
「謝ることないよ。パパのすごくおいしかった」
「うそ、なんで?」
「好きな人のだよ」
逃げようとした遥の手を掴み、直矢が抱き付いてきた。チュッチュッと全身にキスの雨を降らせながら、体のあちこちを手で撫で回し始めた。くすぐったくて、恥ずかしくて、身を捩ると、首筋を強く吸われた。
最初のコメントを投稿しよう!