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私の名前はマキ。双子の妹は、ユキ。
「ねー。マキ。お願い!このテスト落としたらヤバいんだよー。」
ユキが私に拝み倒してくる。
テストがあるのに、風邪をひいてしまったから、私に自分のふりをして、テストを受けて欲しいと言ってきた。
「あのね。そういうの不正っていうんだよ?バレたら大変だし。後で頼めば病欠なんだから、追試してくれるよ。」
「でも、私よりマキのほうが、成績いいからさ。身代わりしてもらいたいなーって。」
そんなこと、承知できるわけないじゃない。
「やっぱり、ダメだよ。」
「お願い!一回だけ!」
必死に泣き真似なんかもしながら、頼まれたものだから。
「本当に一度だけだよ?」
「うん!ありがとう!」
ああ、負けてしまった。
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