8495人が本棚に入れています
本棚に追加
寿退職してから働き方改革とやらで、ノー残業デーという日が週に2日設けられたと、後で元の同僚に聞いた。
ノー残業デーに残業と言い、女性の部屋に通っていたのだ。
最初は情けなく、悲しく、ショックだった。
が、調べれば調べるほど自分がどれ程、夫である誠一に馬鹿にされ下に見られていたのかを知る事になった。
浮気相手は同じ会社の同じ部署、誠一より二つ下の女性で、美人で頭が切れて仕事も出来る才色兼備な女性だった。
会社でも高嶺の花として有名な人だ。
一年しかいなかった愛子でさえも知っていた。
メールを追う。
ーーーーーーーーーーー
彩) 今度いつ会える?たまには水曜と金曜以外にも会いたいな?日曜とか?
誠) 日曜?しょうがねぇなぁ…いいよ?接待しましょうか?何処行きたい?
彩) 接待ね?あの子にもそう言うんでしょ?かわいそ…。
誠) お前が言う?結婚はしたくないって言ったのお前だぞ?だから、家にいる嫁として最高の女を選んだんだろ?良くやってるよ。サラリーマンの妻としてな?
彩) ふうん…。誉めるとか、有り得ないんだけど?まぁ、日曜日会えるなら許してあげる。
ーーーーーーーーーーー
「あの子」…「サラリーマンの妻」…結婚したくないと言った?
(私はその人の代わりなの?)
夫への信頼が、全て崩壊した。
その瞬間、許せない気持ちが芽生えた。
誠一と彼女の事を調べ始めた。
結婚して一年半が経っていた。
最初のコメントを投稿しよう!