刺青師

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段々と漏れてくるそいつの体液を指に絡みつかせ、小さく引くついている体の後ろへと当てがった。 ズッ─と、中指を奥へ押し入れれば、薄い唇を噛みつけて結ばれた両手のひらを強く握り締める。 耐えていた涙が一粒、目尻の横を流れ落ちた。 「ッ…それ、嫌だ。いらない、早く入れて終わらせろ」 「…はっ?」 「触られたくないって言ってんだ。早くお前の粗末なもん突っ込んで終わらせろ、中には出すなよ」 …うるせぇな 残念ながら俺は天性の天邪鬼なんだ やるなと言われると余計やりたくなる。 何も言わず、続けざまに二本目の指を差し込む。 唇を噛んだその口から、息が詰まったような声を上げた。 「ッ…やめろって言っ…」 「黙ってろ。俺は最中に血を見ると萎えんだよ。てめぇも痛くねぇほうがいいだろ」 「っ…ぅ、やだっ触るな」 「…金は俺が払うんだ、好きにやらせろ」 十分に馴染んだところで、指の数を増やしそれを根本までくわえさせ抜き差しを繰り返す。 徐々に呼吸が震え出し、細い体が熱を帯びた。 …そろそろ、いいか 指を引き抜き、腰を高く上げさせた 声を掛けることもなく、すでに持ち上がっている自身のものを、そこに押し当てる。 「力抜けよ…てめぇ、名前は何だ」 別に礼儀として聞いただけ。 気になったとか、少し知りたいと思ったとか、そんなのではない。 「…誰が、お前なんかに教えるかよ… 知りたかったら、その分金払え。発情猿」
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