ハンバーグ定食

10/23
前へ
/407ページ
次へ
 岡本圭吾君は、同級生。同じ高校に通っていた近所の子だ。高校と進学同時に、この街に引っ越してきた。  実は近所でありながら、一度も同じクラスになったことはない。が、母親同士はとても仲が良い。圭吾君も同じく私と同じ大学を目指している。高三のときに落ちて、浪人。  予備校も同じ。ただ一度もしゃべったことがない。  彼も今年、摂津大の理学部を受けたようだが、落ちたらしい。というか両親揃って早耳だ。私はそんなこと知らなかったから。 「あの子ももう一年頑張るんやって、圭吾君のお母さんからな、さっき聞いたばっかりや。それやったら、文乃も頑張らせてみようや」
/407ページ

最初のコメントを投稿しよう!

484人が本棚に入れています
本棚に追加