ハンバーグ定食

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まだ若いのだろう。大学生だろうか。  ますます私は落ち込んだ。 (私はいつになったら大学生になれるんだろう)  次にまた、右手にあるショーウィンドーに視線を移す。セミロングで、丸い目の奥二重、小さな唇、そして桃色のパーカーとジーンズを着た、今にも泣き出しそうな顔をしているみじめな自分が映った。  大学なんて沢山ある。私立大学へ行けばいい。そういう選択肢だって充分ありだ。  でも私は、摂津大の教育学部へどうしても行きたい。目指すは小学校教師だ。  私は、抜け殻のような顔のまま歩みを家のほうへ向けた。
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