voluptuousness(官能的)

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公園からさらに5分ほど歩いた場所にある駅前の大きなマンション。 住民用のプールやジムがあり、去年はよく使わせてもらったな。 「……おじゃましまーす」 久しぶりの凛花の家は最後に入った時と同じだった。 部屋に貼られた凛花お気に入りアイドルのポスターだけが夏服から冬服に変わっていた。 「今、誰もいないから」 凛花の両親には会ったことがない。 いや、いない時間だからこそ俺を呼んでいるのだろう。 一度、誰かが早く帰ってきて、ものすごい剣幕でベランダから返されたっけ。 案の定、勉強を始めて三十分後くらいに凛花は俺の隣に座った。
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