voluptuousness(官能的)

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しかし、声を掛けて追いかけた時は既に遅くボールを持ってきて楽しそうにドリブルをしている。 「おっ今日は開いてたんだ。よかった」 「今日はってことは普段は閉まってるの?」 「あー、ここの体育館倉庫、内側からしか鍵を掛けられないんだ。 つまりここでやってるやつらが多いから用がなければ近づかないほうがいいんだよ」 実際に俺も凛花と何度か使ったことがある。 「えっ……そっ、そうだったんだね。 私普通に入っちゃった」 意味を理解したのか月下は顔を赤らめて言った。 「ほら、ボール返してくるから」 俺が月下からボールを取り、倉庫の中に入ると視界が真っ暗になった。 …いや、月下によって閉められた。
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