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「……でさー、蘭ったら本気なの。
爆笑でしょ?」
ふんわり巻いた髪の俺よりも頭一つ分低い顔は艶めいた唇を忙しそうに動かしている。
「……条、聞いてる?」
「あ、ごめん。考え事してた」
「もー! 彼女が隣にいる時くらいは私のことだけ考えてよね!」
「ごめんって」
わざとらしく口を膨らませたまま俺の腕にしがみつく。
分かりやすい愛情表現。
可愛い彼女に愛されている俺はとても幸せ者なのだろう。
「っん」
立ち止まり、俺の目をじっと見つめてきた。
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