季節外れの転校生

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僕は蕎麦をすすりながら転校生の話に相づちをうつ。久我君が少しめんどくさそうな顔してたから、そろそろ会話に入らないといけないと思ってね。 まぁ、この転校生にばかり構っていると親衛隊の子達が怒って暴動を起こしかねない。たまに相談の相手になれるってくらいかな 今だって周りの子たちの視線がピリピリしているからね。僕は友人みたいに鈍感じゃない。 キ"ャ"ーーーー!!!!!! う"ぉ"ーーーーーー!!!!!! っ!!!!!耳がぁ!!!! 僕は唐突にやってきた爆音攻撃にやられて両耳を抑えたまま机に突っ伏した。 うぅ、痛いじゃないか。急にそんな叫んでどうしたんだと思い扉の方を見てみたらそこには キラキラなオーラを放ち、悠々と歩んでいる生徒会の方々がいた。 友人が生徒会の説明をするときに言っていたことを思い出す。 眉目秀麗という言葉がそのまま体現されたような美しさを持ち、一流企業の次期社長と言われている。北城(きたしろ) 結城(ゆうき)会長 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、女性を褒める言葉だがそれが似合う、華道の息子。黒咲(くろさき) (みこと)副会長 来るもの拒まず去る者追わず。学園内でこの人に抱かれない人はいないと言われるほどのヤリチン、有名デザイナーの息子。木下(きのした) (いずみ)会計 まるでドッペルゲンガーのようにそっくりな双子。だが性格は正反対。有名な玩具制作会社の息子2人。東雲(しののめ) 奏太(そうた)庶務と東雲(しののめ) 大希(だいき)庶務 彼の発する言葉は単語のみ、長文は喋らないと言われるほど口数が少なく常に眠たげなワンコ書記。不動産会社の息子。渡辺(わたなべ) (たまき) よく生徒会をこんなに褒めることができるなぁとつくづく思うよ。 ん?なんだかこっちに近づいて来てるような。
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