ヤマタノオロチ退治は、大規模河川工事成功の意味だった

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ヤマタノオロチ退治は、大規模河川工事成功の意味だった

 皆さまお待ちかね。だったかどうかわかりませんが、ヤマタノオロチ編です。  もちろん今回もヨタ話。ひょっとしたらこんな風だったかもなぁ……程度のノリで読んで頂ければ嬉しいです。  ここで少しだけ、「古事記」の記述を紹介いたします。ただし元ネタは非常に長文になりますので、バッサバッサと切り落として、関連性の高い部分だけを抜き出した形になりますことをご了承ください。  高天原を追放された須佐之男命(すさのおのみこと)は、出雲国の肥河上流にある鳥髪山にたどり着きます。川の力強い流れをじっと眺めていると足元のせせらぎに箸が流れ着きました。  上流にだれか住んでいると思い、須佐之男命は上流へ上がります。すると、翁と老婆が美しい娘(櫛名田姫(くしなだひめ))にすがりつき涙を流していました。  須佐之男命が涙の理由を尋ねると、翁は「私の娘は元々八人おりました。それが高志の八俣の大蛇が毎年やって来ては娘を一人ずつ喰らってしまい、ついにはこの櫛名田姫一人になっていまいました。そして、今年も大蛇が現れる時期になりましたので、このように泣いているのです」と語りました。  須佐之男命は、大蛇の姿形を尋ねました。すると翁は、「目は鬼灯のように赤く、一つの胴体には八つの頭と八つの尾があります。その体には苔や蔦草、檜や杉が生え。その長さは八つの谷超え、八つの峰を渡るほどもあります。その腹はどこでも血が垂れ爛れています」と答えました。  須佐之男命は櫛名田姫との婚姻を翁に約束させると、さっそく大蛇退治に乗り出します。この後はご存知のとおり、姿を現した大蛇は、用意されていた八つの酒桶の酒を飲み干して動けなくなったところをあっさり退治されてしまうのです。  うーっ、長かったですね。だいぶ省略しましたが、手が疲れました。(笑) (;^ω^)  さて、前回の「天照大御神(あまてらすおおみかみ)卑弥呼(ひみこ)……」で、須佐之男命は大陸の治水工事技術を習得した邪馬台国の技術者集団の意味ではないか……? と、お話させて頂きました。  邪馬台国を追われて生活の基盤を失った彼らは、新たな落ち着き先を探す旅に出ます。そしてたどり着いたのが出雲国(いずものくに)の肥河上流にある鳥髪山(とりかみやま)なのです。
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