思惑 ── Sato's View

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どうやら今は手が離せないらしい。 と、オフィスの奥から「吉村さーん! 外線一番です!」と声が上がる。 吉村はそれに応えてデスクの受話器を取った──断る隙もない。 私は受け取ってしまった千円札を財布の外側のスリットに挟みいれ、コンビニに向かうことにした。
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