思惑 ── Sato's View

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取引先に返信するメールを書きながら、私はこっそり周囲を伺う。 手紙の主は、きっとこの中の誰かなのだ。 そしておそらく、私の行動に目を光らせながら何食わぬ顔で仕事をしている。 そう思うとなんだか恐ろしい。 (この手の嫉妬からはもう、高校卒業で解放されたと思ったのに……) しばらくの間、おとなしくしていた方がよさそうだ。
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