思惑 ── Sato's View

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思惑 ── Sato's View

「ふわぁ~ぁ……」 あくびをかみ殺しながら、いつも通り出勤する。 オフィスの階段を上がりながら覗くと、ロッカールームには誰もいなかった。 それをいいことに、私はルーム内の机にバッグを投げ出す──思いっきり伸びをするためだ。 ぐーっと伸びてからふっと脱力すると、なんだか全身に血が回る感じがして気持ちいい。
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